心臓リハビリテーション


心臓リハビリテーションとは

 みなさんは、リハビリ(リハビリテーション)というと、脳梗塞で麻痺を生じた人や、骨折など整形外科の病気で手術を受けた人が、元の機能を回復するために行うものだけと考えていませんか。リハビリにはもう1つ、心臓リハビリ(リハビリテーション)があります。

 みなさんは、狭心症・心筋梗塞・弁膜症(手術後も含め)・心不全など心臓の病気を持っている人は運動してはいけないと考えていませんか。実はそうではありません。適切な運動を定期的に実施することは、低下した体力を回復し、精神的な自信を取り戻して、社会や職場に復帰を促し、さらに心臓病の再発を予防し、快適で質の良い生活を送ることが可能となります。

 心臓リハビリの効果は海外特にヨーロッパではよく知られていましたが、日本では皆保険があるために病気に対しては薬に頼る傾向にあることから普及してきませんでした。しかし、従来の薬・手術だけの医療では限界があることは明らかで、当院では2016年5月より心臓リハビリテーションを実施しております。。

心臓リハビリテーションの実際

 体に良い運動強度(有酸素運動の限界の上限に近い強度)は個人で異なります。まず、これを測定し、次にクリニックで定期的に有酸素運動を実施します。その際に日頃の運動量や血圧・体重などの確認をします。また、運動だけではなく、病気・薬・食事・運動などの講義を聞いていただき、ご自分の病気への理解を深めていただきます。

心臓リハビリテーションの対象疾患

 狭心症・心筋梗塞(特にカテーテルで治療を受けた方)、心不全、弁膜症・大動脈解離(手術後の方も含め)の患者様。また、閉塞性下肢動脈硬化症(ASO)の患者様。

皆さまのご参加をお待ちしております。